2013年6月1日土曜日

勝手に10年後の開発手法予報

プログラム言語の10年後を予想することはイメージできますが、 10年後の開発手法は予想することは難しそうです。 何故ならば、システム開発手法が現状でもあまり現場まで浸透した スタンダードなものがないことからも想像できます。
まずは過去を振り返り開発手法を検討してみます。
まとめてみると以下になります。順番は大体話題に上った順に並べてあります。
手法説明
フローチャート 1921 制御の流れ図、特許等でも前説なしで使っている記法、 業界を問わず世界的に採用されている図
構造化手法、DFD 1978 データフロー図で、プロセスとデータストアの関係をI/Oの矢で結んだ図
設計というよりもレビューで説明用に使われている
CASE TOOL 198? 専用のエディタを使い設計書を作成し、ソースコードも自動で生成するツール
何故か今では日本ではほとんど言葉でさえ使われていない状態
状態遷移図、状態遷移表 198? 現在の状態、イベント、アクション、次の状態を図や表
制御、組込み系では定番の手法
JSD法 1983 主に制御等を階層と記号で表し、オブジェクト指向の元になった手法
DD、IRM 1982 データディクショナリ、情報資源管理でシステムの何でもDBに登録して管理利用
DOAデータ中心 198? プロセスや制御よりも、データが安定していることを利用
ER図は本当は独立した手法ですが、手法的には同類とみなしています
EA 1992 フレームワーク、モデル、構築ツール等で体系化、会社や社会全体までもモデル化
奥が深そうです。
UML 199? オブジェクト指向での設計手法のスタンダード
ユースケース、クラス図、シーケンス図、アクティビティ図が主
XML 199? 開発手法ではないが、データの規格化の基盤、XMLはただの共通フォーマットなので 将来までも活用されていると思います
XBRL(2008)はタクソノミとインスタンスで構成
PMBOK 1987 プロジェクトマネジメント知識体系ガイド、PMの基盤を提供
SOA 2004 サービス指向アーキテクチャ、大規模なコンピュータ・システムを構築する際の概念あるいは手法
MOT 198? Management Of Technology
技術経営、
生産技術、品質機能展開等製造業のすべてのノウハウが盛り込まれている
傾向を分析すると、制御や処理->データ->オブジェクト->フレームワーク、基盤、管理、概念
具体的な記法は、図、表、タグ
段々新しくなるにつれ手法の適用範囲も段々大きくなっていると考えられます。
UMLの様に、それまでのいいとこどりで用意した記法でしたが、結局業務担当者と
実装担当者の間では効率の良いツールにならないで、使えるものだけを利用して
使っている状態のものもあります。
又世の中に出てきた時点では、非常に期待されてセミナーが開かれて注目されるの
ですが、現場や会社全体で効率が上がらなかったり、主体となる部署で理解が得られ
ない場合があり、なかなか開発手法が定着しません。
結局どの会社でも採用されているツール(開発手法ではありませんが)は、現実は
MS-Word,MS-Excel,MS-PowerPointでインフォーマルな手法で開発は進められている
ことが事実です。

ここからは、単なる予想になります。
現在、システムは、ビッグデータ、ハイスピード、ビックスペックの時代に突入しています。
傾向をみると次に注目されることは、基盤のフォーマットは構築されつつあるので
これからは、より概念やセマンティクな開発手法が予想されます。
いわゆるボトムアップ型思考とトップダウン型思考を両方で利用できる開発手法です。
「オントロジー+タクソノミーをツールにフレームワークを構築した開発手法」が、
私の勝手な10年後の開発手法予報とさせていただきます。
(動的概念を忘れていました、コレオグラフィーまでも考慮に入れる必要があるのかもしれません。)
あまり具体的ではないので、ピント来ないかもしれませんが。これ以上述べると占い師
になりかねないので。

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