まずは過去を振り返り開発手法を検討してみます。
まとめてみると以下になります。順番は大体話題に上った順に並べてあります。
手法 | 年 | 説明 | フローチャート | 1921 | 制御の流れ図、特許等でも前説なしで使っている記法、 業界を問わず世界的に採用されている図 |
---|---|---|
構造化手法、DFD | 1978 |
データフロー図で、プロセスとデータストアの関係をI/Oの矢で結んだ図 設計というよりもレビューで説明用に使われている |
CASE TOOL | 198? |
専用のエディタを使い設計書を作成し、ソースコードも自動で生成するツール 何故か今では日本ではほとんど言葉でさえ使われていない状態 |
状態遷移図、状態遷移表 | 198? |
現在の状態、イベント、アクション、次の状態を図や表 制御、組込み系では定番の手法 |
JSD法 | 1983 | 主に制御等を階層と記号で表し、オブジェクト指向の元になった手法 |
DD、IRM | 1982 | データディクショナリ、情報資源管理でシステムの何でもDBに登録して管理利用 |
DOAデータ中心 | 198? |
プロセスや制御よりも、データが安定していることを利用 ER図は本当は独立した手法ですが、手法的には同類とみなしています |
EA | 1992 |
フレームワーク、モデル、構築ツール等で体系化、会社や社会全体までもモデル化 奥が深そうです。 |
UML | 199? |
オブジェクト指向での設計手法のスタンダード ユースケース、クラス図、シーケンス図、アクティビティ図が主 |
XML | 199? |
開発手法ではないが、データの規格化の基盤、XMLはただの共通フォーマットなので
将来までも活用されていると思います XBRL(2008)はタクソノミとインスタンスで構成 |
PMBOK | 1987 | プロジェクトマネジメント知識体系ガイド、PMの基盤を提供 |
SOA | 2004 |
サービス指向アーキテクチャ、大規模なコンピュータ・システムを構築する際の概念あるいは手法 |
MOT | 198? |
Management Of Technology 技術経営、 生産技術、品質機能展開等製造業のすべてのノウハウが盛り込まれている |
具体的な記法は、図、表、タグ
段々新しくなるにつれ手法の適用範囲も段々大きくなっていると考えられます。
UMLの様に、それまでのいいとこどりで用意した記法でしたが、結局業務担当者と
実装担当者の間では効率の良いツールにならないで、使えるものだけを利用して
使っている状態のものもあります。
又世の中に出てきた時点では、非常に期待されてセミナーが開かれて注目されるの
ですが、現場や会社全体で効率が上がらなかったり、主体となる部署で理解が得られ
ない場合があり、なかなか開発手法が定着しません。
結局どの会社でも採用されているツール(開発手法ではありませんが)は、現実は
MS-Word,MS-Excel,MS-PowerPointでインフォーマルな手法で開発は進められている
ことが事実です。
ここからは、単なる予想になります。
現在、システムは、ビッグデータ、ハイスピード、ビックスペックの時代に突入しています。
傾向をみると次に注目されることは、基盤のフォーマットは構築されつつあるので
これからは、より概念やセマンティクな開発手法が予想されます。
いわゆるボトムアップ型思考とトップダウン型思考を両方で利用できる開発手法です。
「オントロジー+タクソノミーをツールにフレームワークを構築した開発手法」が、
私の勝手な10年後の開発手法予報とさせていただきます。
(動的概念を忘れていました、コレオグラフィーまでも考慮に入れる必要があるのかもしれません。)
あまり具体的ではないので、ピント来ないかもしれませんが。これ以上述べると占い師
になりかねないので。
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