ただし、現在も金融庁がルールの更新を予定しているので、まだ課題はあるようです。
ここでは、視点を変えてタクソノミーを概念のツールとしてどう使うかを目的に検討します。
XBRLは情報系で一番末端の業務処理にあたることから、 旧来のローカルな情報系からXBRLへの移行がし易かったことがあるようです。 それでも現場担当者の方の日々の苦労は大変なものがあります。
XBRLを一つのタクソノミーのモデルケースとして考えてみます。
XBRL | eXtensible Business Reporting Language |
---|---|
コンセプト | 財務会計のXML化、全世界共通スキーマ、情報の二次利用 |
構成 | インスタンス文書+タクソノミ文書 |
インスタンス文書 | ビジネス報告情報を記述したXML文書 実績値データ(報告数値、テキスト、期、年度、単位) |
タクソノミ文書 |
いわゆる共通のインスタンスが入る辞書枠 タクソノミスキーマ(リンクベースを含む) |
タクソノミスキーマ |
要素名:勘定科目名 属性:ID、リンクベース、注記事項の項目 |
リンクベース |
1.項目間の表示順 2.項目数値データの重付き加算式 3.項目間の様々な関係(項目の出現規則等) 4.項目表示名称(多国語対応) 5.参考文献(根拠になる文献) |
その他 | 勘定科目のカスタマイズが可能だが、日本は比較的規格が明確で問題があまりない |
勘定科目をXMLのタグ付き言語を扱い、勘定科目同志をリンク付けることで構成されています。
仕組みやデータ作成することは、現場担当者がデータを用意するところは大変です。
考察:
業務内容からはオントロジー的な思考がウエイトを大きく締めていると思われます。
技術的には非常に先進的な方法であり、タクソノミーの良いお手本となっています。 スキーマを定義してやることが非常に重要であり、XBRLが活用されています。
タクソノミーが役立つ事や手法が、既知の事実になっていることが解りました。
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